医事課

病院に行くと『医事課』という部屋がありますが、ここは何をしている部署なのでしょうか。

病院によって名称が異なりますが、「医事課」では、病院の医療費に係る様々な事務処理を行っています。

医事課の代表的な仕事に保険請求があります。一か月分の診療行為をレセプト(診療報酬明細書)という請求書にまとめて、毎月10日頃に前月分のレセプトを国保連合会(国民健康保険等分)と社会保険診療報酬支払基金(社会保険等分)に提出しています。

レセプトの内容に間違いがあると、医療費は支払われずレセプトが返却されます。これを「返戻」といいます。修正して再提出することもできますが、医療収入の確保が計画通りにいかず病院経営に悪影響を与えます。

なぜ保険証を提示するのでしょうか。

買い物をしてクレジットカード払いにする時にカードを提示することと同じです。

クレジットカードのように機械で情報を読みとるシステムになっていないため医事課の職員が、保険証の情報をコンピュータに入力します(この情報はレセプトにも反映されます)。

月に一回は保険証を提示してもらい保険証が変わっていないか、有効期限は切れていないかを確認し、保険証の情報が変わっている場合はコンピュータの情報も訂正します。月の途中で、保険証が変わる方もいらっしゃるので、本来なら毎回確認する必要があります。まだ紙様式の公的医療保険(国民健康保険等)もありますが、平成13年頃より保険証が紙様式(世帯ごと)からカード様式(個人別)に変わり一人ひとりに保険証が交付されて携帯も便利になり、受診の度に提示することも容易になってきました。

しかし、紙様式の保険証は左に「被保険者(本人)」、右に「被扶養者(家族)」の形式で本人・家族の違いが一目でわかるのですが、カード様式は「被保険者(本人)」「被扶養者(家族)」という文字の違いしかないので確認の際には細心の注意が必要になります。レセプトには「本人」「家族」の情報も必要で、これが間違っているだけでも返戻となります。最近は本人、家族の間違いによる返戻が増えてきているようです。

医療の価格は、ホテルと違って公定価格(点数表)があり、その算定ルールが細かくて専門知識がないと算定できません。点数表は読みづらく難しい言葉が多いので正確に理解し、十分に使いこなすだけの知識、テクニック、経験が求められます。

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