小杉 尚子

職位
准教授
出身地
埼玉県&神奈川県
好きな映画
ロッキー
趣味
スクーバダイビング、サイクリング、刺繍、ボビンレース、カリグラフィー
休日にすること
半分は研究、残りの半分の半分は家事、残りは趣味のどれか(が、目標...)
座右の銘
Leave no stone unturned.

小杉准教授

今の研究テーマを教えてください。
 1つは、音楽情報処理技術の医療・ヘルスケア分野への適用に関する研究です。しかし、まだ あまりそこにたどり着いていません。
 今は、医療・ヘルスケア分野で音楽が使われている、あるいは使えそうな領域について勉 強しながら、音楽の新しい使い方の提案に向けて研究を進めています。その一環で、統合失 調症の方々、在宅療養中の方々などへの音楽療法について研究しています。具体的には、統 合失調症の方々の認知機能障害に対する「音楽を使った認知リハビリテーションプログラ ム」の開発や、在宅療養中の方々に音楽療法をお届けするための最新の情報通信技術を用い た「遠隔音楽療法」の研究などを行っています。最終的には、これらの音楽療法の中で利用 する音楽の検索・加工を情報処理技術でサポートするための新しい手法を提案したり、遠隔 で音楽療法を実施・提供するために必要な情報通信環境の整備・開発などに繋げていきたい と思っています。  もう1つは、医療情報システムの開発です。医療情報技術は電子カルテだけでなく、様々な 分野で需要が高まっています。その中で、医療情報技術の新しい適用形として、【認知症ちえのわnet】の研究開発・運用に携わっています。「認知症ちえのわnet」は認知症の人にお こる様々な症状に対する対応法の「うまくいく」確率を公開するWebサイトです。このサイト では、認知症の医療・介護に携わる専門家の方々から、認知症の方々の行動・心理症状とそ の症状への対応方法を広く収集しています。最終的には、この収集した情報をテキストマイ ニング技術によって集約し、集約した対応方法に対する奏功確率を算出して公開することを 目指しています。「認知症ちえのわnet」は「臨床チーム」と「ICTチーム」の2つの専門家 チームから成る研究者がお互いに協力しながらサイトの研究開発・運用を進めています。
医療情報という分野を学ぶ上で大事なことはどのようなことだとお考えですか?
医療と情報の両方に興味を持ち、豊かな想像力を持ってどちらの専門家とも上手にコミュニ ケーションし、さまざまな職種の方々と協働できる人になろうと努力することだと思います。
先生は,大学時代はどんな学生でしたか?
今振り返ると、ほとんど何も考えていない学生でした。ここまで無事に生きてこられたのは、 周りの方々のおかげです。とても感謝しています。これからもがんばります。