中嶋香奈子さん,根本由香里さんが2009年3月23日に電気通信普及財団 テレコム社会科学学生賞を受賞しました.
アメリカのテレホントリアージ(※)の仕組みを勉強して、このシステムを今の日本の緊急医療の問題改善に活用できないだろうか。 いろいろなサポートを行うことで、日本の医療全体を向上して行けないだろうかという提案。
※テレホントリアージとは
アメリカでは、日本と保険制度の違いがあり、すぐ医療にかかることができない。
そのため、すぐに病院に行ったほうが良いのかを気軽に臨床経験のある看護師に電話で相談できるシステム。
また、相談だけではなく病院に行くまでの経過やフォローも兼ねている
色々お聞きしたいと思います。では、まず応募したきっかけを教えてください。
応募したきっかけは、シアトル研修に行ったときに、テレホントリアージの仕組みをみたことです。
テレホントリアージの特徴を教えてください。
テレホントリアージは、救急医療の水準を大きく向上しています。
臨床経験のある看護師がいることだけではなくて、
電話を受けながら、チェックボックスなどにチェックをいれていきます。
これによって、看護師が誘導されて、どの患者にも、
ある程度平均のとれた適格なトリアージが可能となっていることが重要なポイントです。
論文を書いて良かったと思う点は何ですか?
受賞自体、とても嬉しいことで自分のプラスになりました。
でも、それだけではなくて、多くのことが学べました。
例えば、シアトルで学んできた内容を、再び文章に書き起こすということで、
さらに知識の再確認ができたことですね。
また、日本の救急医療についても勉強できて、とても良い機会でした。
逆に苦労した点はありますか?
そうですね、調査をするにあたって調査をするフィールドには困りました。
あとは、提案を投げかけるだけではなくて、今の日本の救急医療を知った上で
もう一歩踏み込んで計画を練ってみたらより良い結果に結びついたかな、と思いました。