VAレポート

石原　友里絵

VAとは

Veterans　Affairs(ヴェテランズアフェアーズ)　退役軍人病院。 国立の組織であり、米の中で最も統合された大きい組織。

• 軍に2年間在籍
• 戦争や訓練で負傷した
• ある一定の収入以下

この条件に該当する対象者の家族まで利用できる

約500万人

VHA：退役軍人保健局組織全体の臨床を管理。 VHAに各病院内でデータ分析されたデータが集結する。 統計・標準化の繰返しでより良い医療の質向上が行える。

Vista(統合システム)

1. CPRS(Computer Patient Record System)
   =患者記録システム
2. BCMA(Bar Cord Medication Administration)
   =バーコード投薬システム

• ネットワーク上で繋がっているので、医療者全てが同じ時間同じ内容にアクセス可!　 —VA内で診察中に患者の地元かかりつけ医とShare出来る→病診連携
• 従来の紙カルテに似せたフォーマット→Doctorは簡略なinput!
• セキュリティ面も考慮(アクセスコード・再確認コード・署名コードの3つを使用)
• VAは大規模組織。データを1箇所に集められ統計、予防医療に二次利用可能
• 医療費削減(フィルムレス･人件費Down)等

• 投薬時に患者のリストバンドをスキャン…処方薬剤のデータ表示
• 薬剤の入った容器をスキャン…投薬量表示
• 医療者のバーコードをスキャン…責任の明確化
• 量や種類を間違えて投薬しようとすると，警告が表示→ ヒューマンエラー防止・より安全性のある正確性な医療
• デメリットはスキャンミスが直るまで入力しなければならない—Nurseはスキャン等に集中してしまう …過去にエラー１件

• 薬剤ロボット：一日10000件のオーダを24時間365日稼動。患者ごとに薬をPickUpし、袋詰め。 →ヒューマンエラー防止
• 義足研究室：戦争での負傷、また肥満等で起こる末端循環障害症による壊疽等を持つ対象者が多いため、 義足研究が最先端。開発・歩行解析・予防のための医療

まとめ

VAは大規模組織で、米医療組織の核と言える。そこで統一されたシステム(Vista)を　使うことで一貫性あるデータを共有できる。 またVHA(VA保健局)に各病院内でデータ分析後のデータが集結する。統計・標準化の繰返しでより良い医療の質向上が行える。 また今後需要高まる医療の最先端技術が益々研究されている。

感想

とても充実した研修でした。初めての渡米でしたし、実際の医療情報を教育側から病院側から企業側からの視点で見ることが出来ました。 また、シアトルは素敵なところで第一号店のスターバックスカフェ、シアトルマリナーズ等観光にも良いところで、ホームステイも経験でき、 新しい発想で物事を見るきっかけとなったと思います。次回行くときには、アメリカの医療だけではなく政治的な背景を知り、 それから医療の評価を見てみたいと思います。そして日本の医療と比較できるよう今の現段階をもっと調べたいと考えます。

シアトルの街並み
St.Joseph Medical Centerにて

ホストファミリーと
夕方の風景