東京医療保健大学 海外研修レポート

参加者

出発

参加者は医療保健学部 医療情報学科 3年生 4名,2年生 5名,大学院 医療保健学研究科 1名,引率教員 2名の合計12名.

日程

2月23日から3月9日までの13泊15日


研修内容

Tacoma Community College (タコマコミュニティカレッジ)

タコマコミュニティカレッジ

医療情報技師やコーディングの養成課程をもっており,シミュレータの実習などにおいてもITスペシャリストが活躍している.授業はほとんどがオンラインで行われている. 今回の研修では,アメリカにおける医療IT専門家の役割を学ぶだけでなく,事例に基づいたコーディングを実際に行い,コーディングの重要性などについても学ぶ. ITを活用して医療の地域連携を行っている現場見学した.

St. Joseph Medical Center(セントジョセフメディカルセンタ)

セントジョセフメディカルセンター

タコマ地域における最大の医療センター.質の高い医療を提供することで知られているが,それを支える職種の一つとしてITスペシャリストが活躍.アメリカの病院において, スペシャリストがどのように活躍しているのか,スペシャリストから直接話を聴き,また医療データ分析やレポート作成の情報,実際を学習する. 学生および教員による学術交流も実施した.


University of Washington(ワシントン大学)

ワシントン大学

シアトル市に位置する州立の総合大学.学生数役4万1千人(このうち修士以上が約1万4千人).医学部,看護学部などは全米のトップクラス. 診療情報管理士のプログラムは1年間の認定プログラムだが,学士号取得のために必要な他の単位も取得すれば4年間の学士号コースともなる. その後医学情報関連の修士課程,博士課程へも進める.医療現場での実践教育を重視しており,卒業プロジェクトでは,医療現場を改善するためのテーマを決め,協力してくれる現場を探して, 現場の問題に関する改善プログラムを提案する.学生の卒業プロジェクトが現場に実際に採用される例もある. 今回の研修では,主として卒業プロジェクトの実際について,教授陣や学生から話をうかがう.学生および教員による学術交流も実施した.

Lifeline-the call center of Everygreen Medical Center
(テレフォントリアージセンター)

テレフォントリアージセンター

公立のEverygreen Medical Centerが設立したコールセンター.住民サービスの一環として解説された24時間対応の看護師による電話トリアージ・相談センター. コンピュータには500のガイドラインが組み込まれており,相談を提供する看護師は,これらのガイドラインを駆使しながら対応する.こうした看護師養成コースでは, コンピュータソフトの訓練も重要となっている.このコールセンターの存在によって,不要な救急受診を約2割削減している.住民の満足度が非常に高い. この研修では,電話相談の実際を,コンピュータ画面を見ながら相談を受ける看護師の現場を観察し,また相談内容をヘッドフォンで傍聴し,どのようなやりとりが行われているのか, 看護師はソフトをどのように使っているのかを学ぶ.

Puget Sound Healthcare Sytem-Veterans Affairs Medical Center in Seattle and American Lake
(VA 病院)

退役軍人病院

国立の退役軍人を対象とした医療システム.米国最大の病院ネットワークをもち,医療情報システムが全米でもっとも確立されている.今回訪問した病院は,シアトル市に位置しており, 全米のVA病院の中でも高い評価を得ている.その米国最大の医療情報システムの中で,特に重要な役割を果たしている電子カルテ,処方薬づめロボット・バーコードシステム, 質データ分析システムなどについて,現場を見学しながら学ぶ.また,在宅医療におけるITの活用と役割についても学ぶ.

参加学生のレポート

シアトル研修レポート 有馬佑亮
シアトル研修レポート 楠田佳緒
シアトル研修レポート 中嶋香奈子 シアトル研修レポート 林京子
シアトル研修レポート 岩谷典美
シアトル研修レポート 熊田幸
シアトル研修レポート 宇都宮松華
シアトル研修レポート 小池麻美
シアトル研修レポート 入江香那
シアトル研修レポート 小林真美
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