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——なぜ、先生はフグ毒や、生物のもつ毒性について調べようと思ったのですか?

野口

それね、偶然です。自分の先生との出会いがあり、その関係で沖縄、奄美大島での魚介類の毒の研究を行っていました。 やはり、出会いは大事ですね。

大貫

私も先生と出会ってこのフグ毒の研究を始めました。

——フグを無毒化する過程で苦労した点は?

野口

結局、人から信頼を得るということ。中毒事件で、食べ残しの話をしましたが、その人との出会い、そしてその人の信頼が無ければ食べ残しをもらえなかった訳です。 それがなければ、今の私はありません。データに自信をもたなければいけません。 確信を持っていますが、毒性試験でも、出たらどうしようという心配はいつもつきまとっていますね。

——最後にこれからの目標をお聞かせください。

野口

それは、やはり人のために、先人の残した食文化を改善して、広くこの伝統食品フグ肝を安心安全な形でおいしくかつ機能性を持たせて提供できるようにしたいです。 そして、今まで捨てていた部分を有効に利用して、できれば医療の発展につなげていきたい。 そしてこれを、東京医療保健大学発の無毒のフグ肝を全世界に、広めていきたいと思っています。

大貫

「伝統食品フグ肝の復活」を目標に掲げやっていきたいと思っています。 これは一人でできることではありません。1+1が3、4となっていくように学生さんたちと協力してやって行きたいと思います。

野口教授,大貫助手とインタビュアーの学生 野口教授,大貫助手とインタビュアーの学生
野口教授,大貫助手とインタビュアーの学生
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